イギリスひとり旅の目的が、ストーンヘンジ。
旅行サイトVELTRAから、現地催行会社に申し込み、ロンドンから「世界遺産ストーンヘンジ&バース」日帰りツアーに参加した。
謎のミステリーサークルを見るのが楽しみだ。英語ツアーなので、不安もいっぱいだけど…
ヴィクトリア・コーチ・ステーション
08:00 ヴィクトリア・コーチ・ステーションに集合。コーチ・ステーションとは、ロンドンから長距離バスが発着する停留所。宿泊しているヴィクトリア駅近くの「ウィンダミアホテル」から歩いて3分だった。
早朝から大勢の人が、コーチ・ステーションに集まってきた。さすがに世界屈指の観光都市だけあって、郊外の見どころも満載だ。出発は、18番ゲートもしくは19番ゲート。たくさんのツアーが同時に出発するので、不慣れな英語を聞き漏らさないよう耳に集中する。
8:30 ダブルデッカーの観光バスに乗車。迷子にならないよう、バスのナンバープレートを覚えておく。ロンドンから少し走るだけで、田園風景が広がる。バス2階席からの見晴らしがよい。ソールズベリーまで、約2時間のドライブだ。
11:00 ストーンヘンジに到着。
世界遺産ストーンヘンジ
観光バスを下車して、シャトルバスに乗り換える。遺跡までの距離約2kmを歩いている人も大勢いた。シャトルバスから降りると、遠くに遺跡が見える。
ストーンヘンジ。垂直に立てられた岩の上に、楣石が水平に置かれたモニュメント。とてもミステリアスで謎の多い世界遺産だ。
世界遺産ストーンヘンジは、紀元前3000年頃から、1000年を費やして建造された。巨石は200km離れたウェールズから運ばれたものもある。墓地や祭壇との説もあるが、建造された詳しい理由は不明。巨石がどのようにして運ばれたのかも、謎が残ったままである。
遺跡は、太陽の動きに沿って建てられたようだ。右の方角から太陽が昇り、左の太陽が沈む方角に、ストーンヘンジが建てられている。もともと30本の支柱に、楣石が水平に置かれた円形だった。遺産保護のために、これ以上なかに近づくことはできない。サークル内に入れる特別ツアーもあるが、1日30人限定、特別料金は、48£(約10,000円)もする。
サークルのなかに入れなかったので、ビジターセンターの展示サークルで我慢しよう。春夏秋冬を疑似体験できる。新石器時代の集落も再現されていた。
こちらは、実際の石の大きさ。最大で7m、重さ3tもあるそうだ。写っている人間と比較すると、いかに巨石であるかがわかる。紀元前にどのようにして運んだのか、現代の科学知識でも解明されていない。本当に不思議だ。
世界遺産バース
12:00 ツアーは、次の目的地バースに向けて出発。
世界遺産バースは、イギリス唯一の温泉地で、お風呂の語源となった街でもある。古代ローマ人が造り上げた大浴場があることで有名。ジョージアン様式のバース寺院やテラスハウスの街並みが蜂蜜のような色をしており、ストーンヘンジとセットで訪れる観光客が多い。
14:00 バースに到着。蜂蜜色の石で作られた市街を散策する。とても小さい街なので、1時間もあれば1周できる。ところが…一瞬にして、土砂降りの雨に見舞われ、慌てて折り畳み傘を開いた。しかし、西洋人はみんな驚くようすもない。傘をささない西洋人が多いというのは、本当なんだな。パーカーのフードだけかぶり、ずぶ濡れになっても平気なようだ。
15:00 「グレート・ローマン・バス」のミュージアムに入場。ローマ時代の温泉施設が、現代ではミュージアムになっている。小さい街に大勢の観光客が押し寄せるので、入場時間が予め決められている。ミュージアムの中に入ると、今でも湧き出ている源泉に驚く。もちろん熱くて、湯気が立ち上がる。温泉が流れ出ていく先には…
大浴場グレート・ローマン・バスが広がっている。大浴場は、光合成によりバスクリンのような緑色をしている。昔は屋根があり、温泉も透明だったようだ。よく見渡してみると、石柱の上から、カエサルなど歴代皇帝たちの彫像が見守っている。
施設の中には、水風呂、スチームサウナやスポーツジムもあり、現代の温泉施設となんら変わりない。紀元前の娯楽とは信じられないほどの規模と設備だった。
17:00 観光終了。名残り惜しいが、帰路ロンドンに向けて出発した。
20:00 ツアー解散場所のグロスター・ロード駅に到着。そこから自力で鉄道に乗り、ヴィクトリア駅まで戻ってきた。ヴィクトリア・コーチ・ステーションまで送ってくれたら良かったのだがなぁ…。それに、ストーンヘンジで購入したポストカードが、バースの土砂降りの雨で萎れていた。ショック!!
今回参加したのは英語のツアー。英語の不慣れな私に、集合場所や時間を丁寧に説明してくれた初老のガイドさん。親切にしてくれてありがとう。
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